2018年04月26日

何か変ですよ! 118: 救いはあるのか?3

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今日は、乗り越えるべき難関を扱います。
私は明確な解決策を提示できない。
しかし、これこそが日本の再生に不可欠なのです。



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< 2. 泥沼化 >


はじめに

現在の自民党と官僚の腐敗、さらに社会経済の長期衰退に歯止めをかけるには、反省の無い与党を引きずり下ろすしかない。
そして二度と政治が腐敗し暴走しないように、与野党が牽制しあえる国会にしなければならない。

しかし、大問題が二つある。

A: 米国の呪縛からの解放

米国追従の何が問題なのかと思われるかもしれません。
しかし、二つの致命傷がある。

・ 独自外交が出来ないことで、より戦争に巻き込まれる可能性が高い。
・ 経済の呪縛―自由放任主義と米国お仕着せの政策が日本の経済をだめにして来た。


B: 未熟な野党

日本の野党は政権与党としての実績が少ない。
世界中、いつの時代にも新たな政党が政権を担い大変革を成し遂げて来た。
そうは言っても野党の経済運営と団結力は自民党に比べ力不足を否めない。

たとえ米国の呪縛が解けたとしても、経済と外交で新機軸を打ち出せるかは未知数です。
また官庁も自民党との癒着、腐敗で多くを期待出来ないだろう、志のある官僚もいるだろうが。

これではまさに前門の虎後門の狼です。

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* 軍事と外交


各国史をみると、どの国と軍事同盟を結ぶか、または中立で行くかが戦争の運命を決定づける。

日本は三大国(米国、中国、ロシア)に囲まれている。

頼りの米国は戦争の常習性があり、社会は益々怪しくなり衰退途上にある(金融界は好調)。
日本は米国から遠く、中国とロシアに対して米国の橋頭堡であり戦争勃発と共に廃墟になるだろう。

一方、中国とロシアは共に独裁国家で、盟友として信じるに足りない。
これらの傘下に入ったところで、やはり日本列島は米国への防波堤になるだけだろう。

視点を変えると、この中で日本を最も嫌悪しているのは侵略された国であり、さらに領土問題と資源獲得競争で紛争の危険性が高いのは中国(朝鮮半島も)です。
中国との戦争を米国に守ってもらう幻想より、戦争を未然に防止する方が得策ではないか。
歴史上繰り返されて来たように、日本は大国の覇権争いで前線基地になるのが落ちです。

戦史の常識から言って、国境を接し互いに敵意を持ちながら軍拡競争に励み、戦争を逃れた事例は無い。
一方、大国の侵略と戦い続けた隣国も、いざとなればこの大国と同盟を結ぶことは世界によくあることです。

残念なことに、日本は長年独立を守って来た自負心が逆に災いになっている。
実際は米国に牛耳られているのだが。

一方、日本が独立を守れるチャンスはある。
日本列島は三大国から海で隔ており、中ソにとっては米国の前線基地でなければ戦略的にそれほど重要ではないはず。
自衛隊の装備も2017年で世界7位と侮れない力がある。

こうしてみると、防衛力のみを堅持したまま、三大国と等距離外交か中立政策、そして中国との和解を深める以外、戦火を逃れる術はないだろう。
米国の抵抗は大きいが、他の理由もあり米国から離れる方が良い。
西欧や北欧とは今まで以上に強くむすびつく必要がある。

つまり「遠くの親類より近くの他人」です。



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* 経済と米国

戦後の日本経済、特に1980年代以降を振り返ると日本は米国の意のままに操られ、停滞の憂き目に合ったと言える。
確かに、敗戦後こそ米国の手助けは有難がったが。

例えばプラザ合意後の円高、押し付けの構造改悪、巨大な金融緩和と公共投資によるバブルです。
これは政府と官僚が米国の圧力に屈したことにある(安倍以前は少しづつ脱していたが)。
この結果、バブル崩壊による1990年代の失われた20年と膨大な財政赤字が生じた。

2008年、福田首相が突如辞任したのは、米国の身勝手な要求をはねつける為だった。
当時、リ―マンショックの処理に苦しんでいたブッシュ政権は日本の全外貨準備高にあたる1兆ドル(約100兆円)の提供を求めて来た(為替操作用の米国債の購入資金)。
(この後を引き継いだのは麻生・・)

自民党だけでなく経済界や経済学者、官僚、御用マスコミも米国追従を望む。
経済界がこれを望む理由の一つに、米国流の経済政策が企業優先だからです(注釈2)。

さらに米国主導の自由放任主義は世界に重く圧し掛かる。

主要なものでは富裕層優遇による世界的な格差拡大、拡大する金融緩和によるバブル崩壊の巨大化、タックスヘイブン等の世界的な税逃れを許すことによる各国への悪影響(国内の税収減と格差拡大、注釈1)などがある。

日本がこの悪化から抜け出すには米国と対等になることで自由放任主義を抑制することです。
日本はまだ自由主義経済国で2位の経済力があり、新たな道を北欧やドイツに学ぶことができるだろう。

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< 5. 2017年の悪魔の解散 >



* 野党に望むこと

今の小選挙区制では、野党の分裂は致命傷です。
今後も世界的に多党制は続くと考えられるので、選挙協力の道筋を確立して欲しい。
政策合意を持って、各政党の良さを生かす連立政権を誕生させるべきです。

政権奪取後、中選挙区制と比例代表制の選挙改革に取り組んで欲しい。
この点、すべてを捨てて団結出来る自民党は強い(不合理だが)。

安倍政権によって悪化した報道の自由度を、是非とも先進国水準に戻して欲しい。

前回の民主党の官僚への性急な改革と敵視の失敗を生かして欲しい。
中国の十八史略(紀元前から13世紀)を見ても、宦官や官吏の専横を打ち崩すことは並大抵ではない。
腐敗は深刻であるが、先ずは不正が蔓延らないシステム造りと公僕の意欲を引き出して頂きたい。

外交はこれまでの経緯と、実際は官僚が取り仕切っているので、先ずは新政府が長期ビジョン造りでリーダーシップを発揮して欲しい。

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< 6. 真実?、赤枠が安倍政権 >


* 経済界とのタイアップ

これが野党の最大課題となるでしょう。
国民の多くは外界の脅威がなくなれば、経済を最重視し、かつ短期的な結果を求める。

現在は2003年頃よりリーマンショック時を除いて失業率の低下が進んでいるが、30年以上にわたり経済成長率は低下の一途です。
現政策が続けばバブルで浮き沈みをしながら確実に日本の経済は衰退し、格差は拡大する。

しかし、これを短期間で是正し、経済を建て直した例が世界にない。
ドイツや北欧のように多くは低迷状態から年月を掛けて体制転換を行っており、日本のように繁栄の余韻の中での改革は難しい。
しかし、これが出来なければ19世紀の英国の衰退と同じになる。

この舵取りは非常に困難で、時間もかかる。

先ず、新政府は国民に実現出来るビジョンを提示し理解を得ることが重要です。
このためには経済界の協力が不可欠です。

しかし経済界はこれまでの優遇策と権益を捨てなければならず、並大抵のことでは協力しない。
だからと言って、これを労働界との全面対立では乗り切れない。

共に妥協して共に利を得る方向に持って行かなければならない。
この成功事例は北欧にあるが、歴史と文化の違いを乗り越えらえれるかが不明です。
これに失敗すると、政権は短命に終わることになる。



* 最後のお願い

現状の失業率低下とバブル景気で、日本の悪化や衰退、幸福先進国との違いに気付くことは難しい。

しかし、日増しに劣化している日本の現状は凝視すればわかるはずです。

唯々、始まったばかりのバブル崩壊の傷が深くないことを祈るだけです。

皆さんが悔いのない政治判断を行われることを切に期待します。



永らくお読みいただき有難うございました。



注釈1
国内の企業や富裕層の税逃れが進むと税収不足が起きるだけでなく、逆に彼らを国内に留める為に税率を低くすることになり、結局、庶民の税を上げることになる。
現状では、逃避する収益や資金に税を掛けることが出来ず、各国は軒並み税収悪化の一途を続けている。
経済学者のピケティやスティグリッツはこれを防止するために世界的な税制をそれぞれ提唱している。
しかし米国と追従する日本も、これら税制を無視している。

注釈2
2018/04/23、ロイター企業調査で安部首相続投「望ましい」が73%との結果が出た。
アベノミクスでバブル経済を煽り、非正規雇用や賃金圧縮、企業減税で経済界に貢献し、企業利益が鰻上りでは、上記は当然です。
そこには進行する政治腐敗を問題にしたり社会的貢献などの意識は皆無に近い。

ラベル:解散 
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2018年04月25日

明石公園の桜 1

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2018年3月30日、明石公園の桜を見に行きました。
桜はちょうど見頃を迎え始めたところで美しかった。
その後、町中を幾らか散歩しました。


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< 2. 散策ルート >

上の地図: 赤枠が散策した範囲。上が北です。

下の地図: 赤線が今日紹介する部分です。右側が北です。
二つの白の星印の間が、桜が多い所です。
ピンク線は次回紹介する部分です。


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< 3.お堀で >

JR明石駅を北側に出ると直ぐ明石城のお堀に出ます。

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< 4.城門跡から中に入る >

二枚の写真ともに、二つある櫓のうちの東側にある巽櫓が見える。
ここにを訪れるのは数年ぶりです。


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< 5. 剛ノ池 >

最大の池です。
南の端から望むと、東岸と北岸に桜並木が今を盛りと咲いていました。
青空に映えて美しく、心も華やぐようです。


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< 6. 剛ノ池 2 >

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< 7. 剛ノ池 3 >

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< 8. 剛ノ池の北端 >

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< 9.こどもの村 >

これは公園の北端にあり、鬱蒼とした森の中にある遊び場で、桜が咲き誇っていました。


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次回に続きます。
ラベル:
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2018年04月23日

何か変ですよ! 117: 救いはあるのか? 2

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< 1.世界で活躍する女性 >
ドイツ、ノルウェー、リベリア、台湾の大統領か首相。


前回、野党が立ち上がってこそ改革が可能なことを述べました。
しかし、支援が必要です。
ここで女性が大きな役割を果たすべきです。



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はじめに

なぜ女性なのか?

前回見たように、明治維新で討幕が勢いを増したのは薩長同盟とこれを英国が支援したからでした。
今回の平成大改革では日本の女性が立ち上がるべきです。

二つ理由があります。

日本女性の立場は極めて低い、とても先進国とは言えない。
2017年の男女平等ランキングは世界144ヵ国中、なんと114位、それも安倍政権になってから悪化し続けている。注釈1.

虐げられている女性だからこそ、捨て身で大改革を担えるのです。
後は先進国並みの男女平等を得て、平和で暮らしやすい国にすべきです。


今一つは、選挙事情です。
2017年の衆院選得票を見ると、与党2553万票、野党4党2611万票(維新除く)でした。
与党の圧倒的勝利は小選挙区制の下で野党が分裂している為です。
295の小選挙区で、自民党は得票率48%で議席74%を得たのです。
獲得票が1位になればほぼ総取り出来るのです(民主党が政権を取った時も同じ)。

現在、投票率が54%と低いので、意識の高い女性が投票に加われば今こそ絶好のチャンスです。
女性の地位低下をストップする為に、女性が立ち上がり、与党への批判票を積み増しすれば、大改革が可能です。
ここで分散して投票すると元の木阿弥になるので、よく政党を選んでください。



* なぜ女性が立ち上がらなければならないのか?

ここで安倍政権下での悲惨な状況と、自民党政権の本質、長年の醜悪さを三つの事例から確認します。
彼らは見かけ平和や女性の味方を演じているが実質は最大の敵なのです。


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* 財務省福田事務次官のセクハラ事件

この事件について御用マスコミと芸能人、識者が政権擁護に必死です。
しかし重要なポイントは明確です。

A: 官庁でセクハラが蔓延していた。
福田や麻生、矢野などの発言を聞いていると、彼らは立場を利用しての女性へのセクハラにまったく罪悪感がない。

B: 安倍と周辺は平気で虚言を押し通すようなった。
これは加計・森友・日報問題を含めて、政府と官僚は徹底的に虚言と否定を繰り返している。
いくら真実が暴露されても、彼らは既存の法では責任を問うことが出来ない為、逃げるばかり。

C: 女性の取材はセクハラに晒されながら行われていた。
日本の報道の悲しさですが、記者は有力官僚や政治家と親密になることでしか情報を得られない(男も同じ)。
これが日本の報道水準の低さと、女性記者が虐げられる一因になっている。

D: 日本ではセクハラ被害者は権力によって潰される。
日本で女性のセクハラ被害者は、名乗り出れば晒し者になり、特に保守(ネットウヨ)の餌食になってしまう。
これは日本の後進性によるものですが、特に政府と自民党が加勢すると一層悲惨になる。

現在、詩織さんは悲惨な目にあっている。
安倍の縁者の番記者が彼女をレイプし、安倍の側近が逮捕を中止させ、これを訴えた彼女は逆にウヨから罵詈雑言を浴びせされ、危険を感じた彼女は有志の援助により海外に非難している(日本ではMeTooが通じない)。

このことが今回の麻生や官僚の権力剥き出しの強気発言になっている。
麻生は女性差別発言を繰り返しており、安倍内閣、自民党の体質をよく現している(悲惨)。



* 利用された拉致被害者

これは政治家が嘘によって人気を得ても犯罪にならないが、政治を悪化させた好例です。
安倍人気の一つに外交があり、安倍一人で拉致被害者を救ったことが喧伝されている。
安倍は選挙や、人気が翳ると必ず拉致被害者を持ち出し、自分の功績だと言い募る。


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北朝鮮拉致被害者・蓮池薫氏の兄で、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」元副代表の蓮池透氏が真相を暴露している。

安倍はFacebookで「帰さないという自分の判断は正しかった」と書き込み、自分の手柄のように語っている。
蓮池氏によると、これは真っ赤なウソ。

朝日新聞に載ったインタビューで安倍は「5人を帰すかどうか、苦悩した」、また「5人の意見を集約しました」と語っているが、これもまた嘘。

「小泉訪朝時、同伴した安倍が日朝平壌宣言にサインをせず、席を立って帰るべきだと進言した」となっているが、これも嘘。

これら安倍の武勇伝は「闘う保守政治家」のイメージを作り上げ、右傾化する日本で一気に人気を取った。
これが排外ナショナリズムをさらに盛り上げ、軍備強化を後押している。


国会において、安倍は上記件の野党追及に対して「本の引用だけ」と一蹴した。

しかし現在、安倍らが追及されている事件はすべて新聞や雑誌によるもので、検察が先行しているものはない。
これは当然で、彼らは法律の抜け穴をかいくぐり、一切証拠を残さないようにしているのだから(探せば出て来ているのだが)。
つまり事件の解明は新聞や週刊誌に頼らなければならない。


知って頂きたい事は、人気を得る為に敵愾心や脅威を煽ることは、単に嘘つきを越えて、紛争の危機を高めてしまうことです。
この手の事例は世界史に事欠かない、ブッシュの9.11後で見せた人気取りと同じです。



* 恐ろしいほどの平和への背徳

佐藤栄作と言えば自民党の輝ける首相です。
彼は日韓基本条約批准、非核三原則提唱、沖縄返還をなし遂げ、8年の連続在任記録を持っていた。

しかし彼は二つの背徳を冒していた。


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一つは、沖縄返還を巡って米国と交わした密約でした。
「有事の場合は沖縄への核持ち込みを日本が認める」

暴露されたのは彼の死の19年後(1994年)で、2009年に佐藤の自宅から覚書が発見された。
当然、国民は非核三原則を唱えてノーベル平和賞を受賞した彼が裏切っていたことなど露ほども疑わなかった(追及はあったが否定)。
核を持ち込まないと宣言しておきながら核配備を許し、これによってソ連の核攻撃の標的にもなっただろう。


さらに無自覚な愚行もあった。

大戦で日本は米国の無差別爆撃と原爆投下の悲劇を被った。
実は、この殺戮の立役者が米国のルメイ大将です。

既に原爆開発は進行していたが、トルーマン大統領や陸軍長官は使用に慎重であり、使用に当たって一般市民をターゲットにしないことを指示していた。
しかしルメイは原爆の初使用に固執し、無差別爆撃さえ厭わなかった。

佐藤首相と小泉防衛長官(小泉新次郎の祖父)が、このルメイ大将に自衛隊への貢献で勲一等を授与した(GHQ廃止の12年後)。
この時、天皇が直接手渡す“親授”が通例であるが、昭和天皇は親授を拒否した。当時、小泉は「功績と戦時の事情は別個に考えるもの」と述べた。

ルメイは後年、NHKの取材で戦争責任について聞かれると、この勲章を見せた(私は日本から称賛されたと)。
また彼は晩年、著書で「原爆を使用せずに戦争を終わらせることができたとしても、原爆投下は賢明な決定だった。なぜなら原爆投下が降伏交渉を早めた」と語っている。

自国民を大量虐殺した人物を、何の謝罪反省も無しに勲章までプレゼントする政府が世界にあるだろうか?(屈辱や正義とは無縁な政府)



* まとめ

多くの国民はこの三つの事件について目くじらを立てないかもしれない。
しかし、事は重大です。

・ 女性差別が改善されるどころか、悪化し続けている。

・ 政府首脳は危機を煽り平和を守る姿勢で人気を博す一方、危険な状況に追い込んでいる。

・ 政府首脳は以前から隠蔽や虚言を行っているが、今はいとも簡単に乱発するようになった。

・ 惨めなほど米国追従の根は深い。

・ 安倍政権になって、マスコミの弾圧と国民軽視が加速している。


この状況は、きっと女性の方であれば、何を差し置いても防ぎたいと考えるはずです。
男性は、どうしても腕力と経済を優先し、真の平和や安全、女性差別などを二の次にする傾向がある。

つまり女性こそが、平成大改革を担うべきなのです。



次回に続きます。


注釈1
男女平等ランキングは世界経済フォーラム(WEF)の「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report) 2017」を発表による。
格差が少ない1位から5位までは、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、ルワンダ、スウェーデンと北欧が多い。
その他では、ドイツ12位、英国15位、米国49位、中国100位でいずれも日本より上です。


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2018年04月22日

岡山と広島を訪れました 9: 呉線

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今日で、この旅行記を終わります。
呉線の後半、ローカル線の景色を紹介します。



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< 2. 呉線の地図、上が北 >

地図の赤丸が今回紹介する呉線の広駅―三原駅区間です。
呉線の中ほどにある広駅で電車を乗り換えました。



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< 3. 広駅を出発 >

あまり大きくない駅だと思っていたのですが、これからの路線と比べると大きいと思えるようになりました。
先ず、複線から単線に変わりました。


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海の傍を通り、民家の軒をかすめ、山間の木立を抜けて二両編成の電車は快適に走ります。


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電車の前後を写している写真は、運転席横の中央正面窓から撮影したものです。
この窓が非常に汚れていたので写りが悪いのであしからず。

通り過ぎる駅は様々です。
無人駅が多く、駅舎があっても改札が無い駅、改札の有る駅舎もあると言った具合です。
トンネルも様々ですが、多くは短い。


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稀に真直ぐな線路もあるが、多くはカーブしています。
両側の景色の多くは山と海が迫っていますが、中には山側に畑が広がっている所もあります。


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駅に入る前に線路は伏線になります。



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このように電車が突如、山の林に突っ込むと思えば、そこにはトンネルがありました。
はじめは少し不安もありました。


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駅の直ぐ裏は港で、島に渡るフェリーの発着場がありました。



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この写真は、前方の運転席を写したものです。
運転席に運転手の腕が写っています。
私は、運転席の後ろに立ち、前を覗き込むようにして前方の写真を撮りました。

ここに立っているとワンマンカーの運転手の苦労が分かるようになった。
写真の手前側に写っているのが運賃支払い機です。

運転手は運転中、特に駅に進入する時は頻繁に確認の合図を発しながら、こまめに運転操作をしています。
そして駅に停車すると、今度は運賃支払い機の前に立ち、切符の回収をするのです。
運賃は写真上部に表示されています。
この対応が、駅に改札口があるかどうかで変わります。
忙しいの一言です。

少ない乗客だからこそ見えて来るものがありました。
多くの乗客はお年寄りで切符支払い、若い人は通学の為か定期が多い。

一人旅の年配男性はカメラを抱え、飲酒しながら電車の旅を満喫していました。
私はこの人から、この路線の情報、牡蠣の話などを仕入れました。
ある年配夫婦は懐かしそうに車窓の眺めを愉しみ、旅行中のようでした。
ある年配の男性二人組は思い出に話に夢中でした。
一人の南アジア系の女性がスーツケースを持って乗っていたが、海外からの労働者の雰囲気でした。

これぞローカル線の旅と感じました。



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海に落ちる崖っぷちを電車は縫うように走って行きます。


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< 16. 綺麗な海 >



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< 17. 大きな港に近づいた >

どうやら三原駅に近づいたようです。
もう直ぐ呉線も終わりです。


今回の旅行記を終わります。


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2018年04月20日

何か変ですよ! 116: 救いはあるのか? 1

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これまで日本の衰退と、これを象徴する安倍政権の体たらくを見て来ました。
解決策はあるのですが、この担い手が見あたらず、国民の支援も期待できない。
この絶望に救いはあるのか?



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はじめに

如何に絶望の淵に立っているかを一瞥します。

A: 経済の長期低迷。
各家庭の賃金、消費、預金の低下、一方で儲ける企業は設備投資を行わず巨額の海外投資を行うなど。
この二つが日本の経済ゼロ成長の最大要因で、今後、19世紀後半の英国のように深い衰退に晒されることになる。

さらにアベノミクスにより、これから世界で繰り返される金融危機(バブル崩壊)の大波をもろに受けることになる(日銀のおかげでリーマンショックは軽微に済んだ)。


B: 幸福な社会が遠のいている。
民主度と人間開発指数の低下、性差別と所得格差の拡大、さらに右傾化など。
あらゆる幸福度を示す世界標準の指数は世界200ヵ国中、いずれ100位まで低下するだろう。
既に先進国と言えない状況です。


C: 先行き不安。
近隣諸国との軋轢による紛争、財政赤字増大による社会保障制度の崩壊、人口減と高齢化など。


D: 進む政治腐敗と議員の劣化。
退廃を極める官庁、政治屋による縁故主義(便宜供与)蔓延と経済界優先(見捨てられる労働者)、マスコミ支配と安倍1強で理不尽を通す内閣と与党など。注釈1.


上記の悪化に加え、これを打破する人々がいない。
なぜなら国民も共に衰退しているからです。
衰退を一瞥します。

E: 政治不信に陥り、政治と選挙に無関心。
政治教育が放棄されて来た為、人々は失望するだけで政治活動(選挙)に向かう意欲がない。
また一度、絶頂期を経験したことで現状に未練があり、改革を逡巡している(英国と同じ)。


F: 島国根性から抜け出せず、井の中の蛙に満足している。
世界と世界史を顧みない為、日本の保守思想(歴史修正主義など)は世界の常識から取り残されていく。
年々、若者の世界進出への意欲が低下している(英国と同じ)。


G: 市民意識や人権意識が低い。
これは低調な内部告発やデモ、御用新聞の隆盛、変わらない差別発言、論理無き国会運営などに現れている。
政治の主体は国民であるべきなのに、国民の利益より国体を優先したり、人権が無視されても国民は納得してしまう。
これは先進国の中でも日本だけに見られる特異性です。注釈2.


結局、衰退する日本を改革する旗手、そして大きな抵抗に耐えて旗手を支え続ける国民が見当たらない。
このような日本独特の意識は、明治維新と大戦後にもあまり進歩していない。
むしろ衰退に適応できなくなっている意味で悪化していると言える。

さらに、悪条件が重なる。


H: 経済と政治、外交、軍事は米国に牛耳られている。
自由放任経済(富裕層と企業の優先)と金融重視、労働組合蔑視などは完全に米国の追従。
当然、敗戦以降、政治、外交、軍事も米国の追従。
虐げられている労働界が優遇されている産業界と協力するはずはなく、このままでは両者が協力して経済向上に向かうことはない。
これは隣国関係も同じ。

これから抜け出すには米国による相当の妨害(内からも)を覚悟しなければならない。

この状況から抜け出すには・・・


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* 救いの可能性を探ってみる

日本でかつて革新が行われた時代があった。
明治維新は泥沼の内戦を経ずに成し得た革命と言う意味で画期的でした。

この革命のポイントは、中央政府(江戸)から離れた外縁(外様大名)が革命の主体だったことです。
腐り果てた中央政府からは大胆な改革が生まれなかった。
またフランスのような市民が革命を担うわけでもなかった。

江戸時代末期、農業生産落ち込みと貨幣経済への移行で経済は悪化し、諸藩大名と幕府は共に巨額の財政赤字に喘いでいた。
さらに開国により国内物価が高騰し、頻発していた農民一揆がさらに増加した。

それでは、なぜ外縁である西国の大名が火の手を上げ、維新政府の主役になれたのか?

単純に西国は中央政府から軍事的に距離があった事、さらに重要なのは貿易などにより西欧事情によく通じていたことです(長州は遅れていたが)。
幕府内にも開明的な人物はいたが、世の常で内部の保守勢力が頑迷に抵抗した。

ペリー来航による日米和親条約調印から、わずか13年で尊王攘夷論から討幕へと急転換し大政奉還(1867年)へと決着した。
潮目が大きく変わったのは、1863年で、貿易で最大の影響力を持つ英国が幕府を見限り、薩長支援に廻ったからです。
これは幕府が貿易独占や旧体制維持から抜け出せず、旧態以前とし、彼らの失望を買ったからでした。
一方、薩摩などはいち早く、沖縄を介した密貿易などで財政再建を成し遂げ、島津斉彬は西欧の力と貿易の役割を良く認識していた。

つまり、明治維新は同じ武士階級であっても、より先を見通し、抜本的な改革を恐れなかった外縁だからこそ成功したのです。
英国が彼らを支え、こうして大きな内部分裂に至らなかった(フランスは途中まで幕府支援)。

これを教訓として現状の危機を改革するには何が必要かを考えます。


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* 何を諦め、誰が旗手となるべきか?

明治維新の為に、日本は260年間続いた江戸幕府を諦めなければならなかった。
そして、我々も腐敗した政治で国を低迷させている自民党政治を諦める時が来たのです。
それは独裁者井伊直弼の排除で済まなかったように、安倍晋三の辞任では済まないのです。

なぜなら、上述の問題点A、B、C、Dは安倍で酷くはなったと言え、衰退は30年はど前から始まって、現在加速しているからです(バブルで大きな波を受けて沈む)。
つまり、長期与党政権、自民党の政策が災いの根源なのです。


また旗手は誰が担うべきか?
同じ薩長日土肥の武士階級が決起したように、野党が改革の主役になるべきです。
やはり討幕派の大連合が成ったように、野党が大連合し議席の半数以上を確保すべきです。

なぜなら野党は同じ国会議員であり、外縁―腐敗の根源である縁故主義やパトロネージと無縁、さらに経済界一辺倒ではなく労働界より、だからです。
当然、自民党はこれらを絶つことは出来ない。

ここで誤解を解く必要があります。
既に説明をして来たことですが、野党が労働組合寄りであることに何ら問題はない(世界を見ればわかります)。
労働組合への違和感は、1980年代以前、組合が身勝手な振る舞いをしたこと、その後、経済界の逆襲による政府と経済学界、御用マスコミからの圧倒的な労働組合の反キャンペーンで定着したものです(大半の西欧)。

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*5


次回に続きます。




注釈1.
議員の劣化は三バンに代表される古い政治文化が全国に根を張り、先進国では考えられない世襲議員の数に象徴される。
つまり、実力ではなく便宜供与のパイプが太いかで議員の価値は決まる。

野党は、この政治文化と労働組合低迷で力を得ることが出来ず、さらに相対する自民党議員の劣化で論戦は噛み合わず、成熟できない。


注釈2.
これは東アジアの稲作農耕文化による村意識が背景にある。
さらに、日本に特有の長子相続と絶対権力を持つ家長の家族形態がこれに加わり、特有の文化を生み出し続けている(最古層の農耕文化、一部ドイツなど)。

つまり、人々は組織のトップに従順で、帰属組織に埋没し、より広い社会の規範や正義を無視する傾向が強い。
これは団結心や気遣いを生み出し、組織が猪突猛進する時(物づくりや戦争など)に威力を発揮する。
しかし、目標やモデルが見当たらない状況では右往左往し易く、よくあるトップや組織の腐敗には抵抗力が無い。


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2018年04月19日

岡山と広島を訪れました 8: 広島を発つ

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< 1.広島焼き >


今日は、広島駅と呉線の前半を紹介します。
広島焼きとローカル線の旅の醍醐味を味わいました。



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< 2. 呉線の地図、上が北 >

地図の赤丸が今回紹介する呉線(広島―三原)の広島駅―広駅の区間です。
呉線の中ほどにある広駅で電車を乗り換えます。
東西から、電車がこの広駅まで来て、乗客は乗り換えます。
海岸線を走るローカル線のイメージは次回の広駅から三原駅までの区間が似合っています。
今回の区間は、造船の街、呉がある為か郊外の通勤電車のイメージでした。



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< 3. 栄橋 >

上の写真: 縮景園かえら広島駅に向かう途中、京橋川に掛かるこの橋を渡ります。
左側奥の高いビル辺りが広島駅で、下流を見ている。

下の写真: 京橋川の上流を望む。
左側の森が縮景園側です。



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< 4. 広島駅周辺 >

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< 5. 昼食のレストラン街 >

広島駅ビルのASSE(アッセ)の東エリア2階に、写真の広島風お好み焼きの店が並んでいます。
本当はネット上で人気のある店に行きたかったのですが、2回とも行列が多かったので、席が空いている店に入りました。

写真はこの時の注文したものです。
初めて食べましたが、まあまあ美味しかった。
それよりも、ビジネスマン姿の人でどの店も一杯で驚きました。
日頃、田舎暮らしをしている私としては珍しい、懐かしい光景でした。


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呉線に乗り、始めて海が見えた(坂駅付近か)。


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この辺りが広駅までで、最も海沿いを走った。
他は住宅街などが多く、代わり映えしなかったので写真を取らなかった。


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< 8. 呉に近づいた >

奥の山を背した海岸沿いには重機のクレーンや工場の煙突がたくさん見える。

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< 9.呉を離れる >

呉を過ぎると、電車は山が海に迫る狭い地域を走リ始めた。
また短いトンネルが増えだした。


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< 10. 広駅に着 >

上の写真: ホームに出て、進行方向を見る。
待ち時間が長いので電車を降りて、駅から出ることにした。

下の写真: 広島から乗って来た電車、阪神間でよく見る通勤快速と同じです。


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< 11. 広駅を発 >

上の写真: 広駅を出て、駅前広場の端から駅舎を望む。
残念ながら何も無い!
特に珍しいものはなかった。

下の写真: これから三原に向かって乗って行く電車です。
先ず、乗って来た電車との外観の差に驚きました。
古い汚れている!
中に入ると、さらに昔し懐かしい風情がそこにはありました。


次回紹介します。




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2018年04月17日

何か変ですよ! 115: 誰の責任? 4

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前回、日本は崖っぷちに立っていながら脱出が困難なことを見ました。
なぜこのようなことになってしまったのか?
この謎を解きます。



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< 2. 国民の現状 >


はじめに

誰でも崖っぷちに立てば自分が危険なことがぐらいわかります。
しかし、多くの人は日本の凋落に気付いていない。

保守的な人々(Aタイプ)は、東アジアの脅威に目を奪われ、経済の先行きや他の危機を一切省みない。

革新的な人々(Bタイプ)は、架空の脅威より進行している衰退、特に緊急性のある政治腐敗に危機を見ている。

無関心な人々(Cタイプ)は、成行きに楽観的で政治に無頓着です。

これまで日本の社会経済の劣化を見て来ました。
最も重要な幸福度と民主度、所得は年々低下し続け、既に先進国レベルから脱落し、特に安倍になってから急降下している。

それでも大半の人は、この凋落傾向に無頓着です。



* 国民はなぜ危機や凋落に無頓着なのか?

人は世界に目を向け、世界史を知ることで、日本の偏狭な通念やドグマから逃れることが出来るはずです。
しかし、この望みは益々低下する若者の内向き志向で叶えられそうにありません。

ここでもまた八方塞がりです。


ここで少し視点を変えます。


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< 3. 投票率と信頼度 >


日本の国政選挙の投票率は年々低下し現在53%です(2017年)。
年齢別に見ると20歳代は33%で、年齢と共に上昇し60歳代で最高の72%になります。

それでは幸福度、民主度、所得が高い国の選挙事情はどうでしょうか?
北欧スウェーデンの投票率(2014年)は20歳代で81%、年齢と共に上昇し70歳で最高の92%になります。

日本の若者の政治意識の低さが際立っています。
高齢者も低いが差は少ない。

無関心な人々が政治に目覚め、選挙に行かない限り、日本は凋落から出し得ない。
選挙に行かない若者こそが日本再生の鍵になる。

もし若者に、「投票に行ったらどうですか」と声を掛けたら、おそらく、「無駄なことはしないさ」との返事が返ってくるでしょう。

なぜ北欧と日本の若者の政治意識にこれだけの差があるのでしょうか?

文化が違うから、日本の政治が腐敗しているから、どちらも正しいが、答えにはならない。

実は、北欧では小学校から政治教育が行われているのです。
小学校で環境問題を学び、中学校以上では支持政党に分かれ社会問題を議論します。
高校、大学では学校運営に必ず学生代表が関わります。

こうして北欧の若者は、社会や政治に関心を持つだけでなく、自ら社会や政治に関わることで社会人の自覚を得るのです。
そして彼らは大人になると、何らかのボランティア活動に参加して行くことになる。

一方、日本は学校教育の場に政治を持ち込むことを禁止しています。

これが答えです、つまり日本の教育が悪いのです。

なぜ日本は、この素晴らしい教育プログラムを採用しないのでしょうか?
理由は、若者が政治意識を持つことを政府が恐れるからです。
発端はGHQや安保闘争の時代まで遡るでしょうが、未だに国民を信じることが出来ず、政府転覆を恐れているのです。
まるで百年前の植民地支配です。

与党(自民党)にとっては、マスコミの支配が完了しつつある中で、政治に無関心な国民は長期政権保持に好都合です。

つまり、無知を培養する非生産的な政策を許している国民にこそ、経済低迷と社会衰退、さらには腐敗政治を招いた責任があるのです。

国民は、半世紀以上掛けて自ら墓穴を掘り続けているのです。



* なぜ経済成長が起こらいなのか?

戦後、多くの先進国で政治不信が高まっているが、中でも酷いのが日本です。
不思議なことに、同期するように長期の経済低迷と賃金低下が起きています。

政治不信の元凶は政府、つまり内閣にあると言えます。
(原因は官僚にもあるが、本来内閣が監督するものです)
しかし内閣は所詮、国民が選んだ議員であり、低俗な内閣は選挙人(国民)の責任です。
それで政府が悪いから経済も悪いのでしょうか?

ここでもまた堂々巡りで、解決の糸口は見えない。


ここでまた視点を変えます。


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< 4. 組合組織率と生産性 >



日本の労働組合組織率は18%、米国は12%です(2008年)。

日本に比べ所得格差が少なく、生産性と所得が高い国の労働組合組織率はどうでしょうか?

北欧4ヵ国(アイスランド、スウェーデン、デンマーク、フィンランド)の労働組合組織率は70〜90%です(2002、2008年)。


実は、この違いに解決の答えがあるのです。


なぜ米国の経営者の所得が1980年代末から急増したのでしょうか?

ストックオプションが高額所得の主な源泉ですが、真の理由は別にあります。
この頃から労働組合の力が削がれ、労働組合による牽制がなくなったことで、この高額所得の歯止めがなくなった。
当然、その一方で労働者の賃金は抑えられた。

日本を含め欧米政府は、1980年代から協働して労働組合潰しの大キャンペーンを行い、上記のような組織率まで低下したのです(中曽根、レーガン、サッチャー)。

つまり労働組合組織率と所得格差に逆相関(組織率が高いと、所得格差は低い)
があるのです。

なぜ組織率が高いと、生産性と所得が上がり、さらには政治への信頼も上がるのでしょうか?

この政策は、今後の日本再生に不可欠です。

北欧の労働事情を紹介します。
労働者の賃金は職業毎に一定で、企業や男女などによる差はありません。
当然、正規・非正規や移民との差もない(国によって差がある)。
労働者の有給休暇や育児休暇などの処遇は国で統一されており最高水準にあり、これが少子化対策から個人の幸福度を高めることに繋がっている。

ここまでは国民の基本的人権や社会保障の充実と言えるでしょう。
しかし、これらが女性の活躍や出生率増加、労働意欲向上、生涯学習意欲などにも繋がっているのです(他の政策も関わっていますが)。


それではなぜ北欧の労働事情が生産性や所得増に繋がるのでしょうか?

北欧では、上記の労働条件の整備により、労働組合は経営者と対立せず、労働組合の代表は企業経営に参画します。
国政段階でも経済界と労働界の代表が協議し、新産業育成や産業競争力の政策を打ち出し、実施に協力するのです。

ここが日本と大きく異なっています。

例えば、安倍政権で新政策を提言する審議会には、安倍にとって都合の良い経済界サイドの識者ばかりか、まったく労働者代表を入れない。
今まで、いくら自民党と言えどもここまで酷くはなかった。
どちらにしても、日本の審議会は政府に都合の良い偏向したものが多い。

これでは労働界の反発は必至であり、施行されても労働者に良いことにはならない。

そして北欧において企業の国際競争力を高める為には、競争力が低くて賃金が払えない企業には退場してもらい、労働者も転職していきます。
失業者は職業別給与だから転職しても同一賃金かそれ以上を得ることになる。
当然、この失業者の再就職までの補償と再教育は国によって充分に行われている。

こうした労働条件の整備と、労使の協力があって初めて、生産性、国際競争力、所得が上昇し続けているのです。
この好循環が、国民の政治への信頼を高めることに繋がっている。

これで日本の企業利益が増大する一方で賃金が下がり続け、経済が成長しない理由です。

つまり、政府や経済界、保守系マスコミによる労働組合潰しを容認し、労働条件の悪化を見過ごして来た国民にこそ責任があるのです。


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* まとめ

国民が崖っぷちに立ても危機感を持たず、諦めている理由は、「低い政治意識」と「労働界の低迷」にあります。

前者は、学校での政治教育禁止が最大の理由で、これが若者の政治への無関心を生み、ついで選挙に行かないことに繋がる。
これは長期与党政権にはありがたいが、多くの国民にとって墓穴を掘ることになる。

時間はかかるが改善出来る、しかし自民党では無理です。


後者は労働組合潰しが発端で、労働界の訴求力低下により、労働条件の悪化が深刻でも、国民には打開策がない。
こうして政府と経済界は労働者を置き去りにして発展を企てるが、当然のように労働者の意欲低下や労働界の反発が続くことになり、混迷が続くことになる。

この対策は、北欧を真似するだけでは困難で意識の大転嫁が必要なので、これまた自民党では不可能です。

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次回に続きます。



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2018年04月16日

岡山と広島を訪れました 7: 縮景園 2

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今日は、前回に続いて縮景園の後半を紹介します。


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< 2. 庭園マップ、上が北 >

私は地図上の赤矢印の方向に歩いており、写真もほぼその順に並んでいます。
今回は、Mから始めSまでを紹介します。



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< 4. 跨虹橋(ここうきょう) >


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この庭園の唯一の欠点は、遊歩道が個人の散策に適しているのですが、団体には狭いことぐらいでしょうか。

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< 8. 庭園で見かけた鳥や鯉 >


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< 9. 一周して来ました >

桜が満開でした。


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今回の旅行で、やっと満足出来る桜に出会えました。
青空に桜が輝いていました。
素晴らしく、晴れやかな気持ちになりました。





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上の写真: 入場門近くから見た広島県立美術館。

下の写真: 広島県立美術館内の喫茶店から庭園を眺める。

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< 12・ 広島県立美術館の所蔵品 >

左上: 伊万里柿右衛門様式色絵馬、磁器、17世紀後半。

右上: 六角紫水、暁天獅子吼号の図蒔絵手箱、1930年作。
美術館の説明抜粋
「漢代漆芸技法から長い苦心の末に習得した様々な彫刻線を駆使して自在に描き、新たな表現を追及したこの作品で、帝国美術院賞を受賞。洞窟に差し込む暁光をあびて吼號する、堂々とした獅子の佇まいからは、困難を乗り越えた作者の自身とゆるがぬ信念が感じられます。」

中央: 平山郁夫、天山南路(昼)、1960年作。

下: サルバドール・ダリ、ヴィーナスの夢、1939年作。


* 広島県立美術館を見て

当初、入館することを予定していなかったのですが、シニアは無料だと言うことで、他の観光を止めて、こちらにしました。

有名な作品では、サルバドール・ダリの1、2点と平山郁夫の数多くの絵画が目立ちました。
平山郁夫さんは広島の生まれなので、所蔵品が多いようです。

興味を持ったのは写真の色絵馬で、伊万里柿右衛門様式にこのような造形物があることをまったく知りませんでした。

また六角紫水の独特の世界観に足が止まりました。
彼は広島出身と言うことで、数多くの所蔵品がありました。
私が興味を惹いたのは、日本が満州事変にのめり込んでいく暗い世にあって、漆工芸の新展開を必死に模索していたことです。
芸術家と戦争について考えさせられた。

同様に、ダリの作品も正に大戦へと突入する時期に写真の絵を描いていたのです。

有意義な時を過ごしました。


次回に続きます。





posted by 学 at 09:26| 兵庫 ☁| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月15日

何か変ですよ! 114: 誰の責任? 3

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前回、政治意識の低い多数の人々に非があると言いました。
彼らは腐敗政治を招いた間接的な加害者だが、一方で被害者でもある。
倒閣は重要ですが、この視点は不幸を繰り返さない為に必要です。


はじめに


腐敗の極にある安倍政権の倒閣は絶対です。

しかし、例え倒閣が成っても社会・政治状況が今のままでは、また暴虐な首相の再来を招くことになる(直ぐには起こらないが)。
もっとも放置していも、暴虐になって行くだけですが。
つまり、私達は絶望の淵に立っている。

ほとんどの方は否定するはずです。

それではオバマ大統領誕生の後に、なぜハイエナのような不動産屋、それも政治の素人が大統領になったのでしょうか?
極論すれば、国民の冷静な思いが選挙に反映されなくなっているからです。
ブッシュへの失望から国民は沸騰し、今度こそはと期待したが失望し、次は真逆の人物(ブッシュより酷い)を大統領に選んだのです。

この背景は複雑ですが、日本が教訓にすべきことがあります。


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* 米国に見る悪循環

A: オバマ政権下では共和党が議会を占めていた。

オバマは議会の反対や妥協の為に、思うように改革が出来なかった。
これが大いなる希望から失望に代わり、また保守勢力の必死の巻き返しが起こった。

B: 既に格差が拡大し、低所得層の不満が社会の分断を生んでいた。

90%の国民は30年以上所得が増えず、繰り返すバブル崩壊で長期失業者が増えていた。
改善されない状況に業を煮やし、白人労働者は黒人や移民に不満をぶつけ、分断が生まれた。


C: 超富裕層の資金力と保守的なマスコミが選挙を支配するようになっていた。

格差拡大の結果、少数の超富裕層による政治支配が進み、経済重視の規制緩和が加速し、さらなる格差拡大とバブル崩壊、財政悪化の悪循環を生んでいる。
規制緩和で保守化(娯楽化)した巨大マスコミの影響で、国民は真実を見定めることが出来ず、さらに資金力が選挙を左右するようになっていった。

このような状況で社会の分断が煽られ、大半の国民は本来の敵を見失い、むしろ敵側についてしまった(よりによって正すべき相手に権力を与えた)。
これが、今の幼稚で自称天才の大統領を生んだのです。

驚くべきことに世界の評価は、この米国の状況はまだ日本よりかなり良好なのです(大統領の事ではない)。
日本は米国に比べ政治腐敗度が同程度、民主度と報道の自由度はかなり低い(安倍の数年で急激に悪化)。


私達は何を学ぶべきか?

例え、首相の首が代わっても、国政の腐敗を後押した自民公明両党が過半数を占めている限り、腐敗から脱することは出来ない。

日本の経済格差と社会分断は米国ほど酷くはないが、別の分断が深刻です。
それは経済界と労働界、右派と左派との対立で、労働界と左派は完全に弱体化している。

圧倒的にマスコミ報道が政権側に加担しており、選挙は自民党に有利になっている。


つまり日本の状況は安倍が去っても悪循環を繰り返しながら、手本である米国より先に奈落の底に向かうことになる。

安倍の継続はあり得ないので、安倍が去ったとしてシュミレーションします。


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< 3.2018年4月14日 >


* 安倍が辞めて自公が政権継続する

与党(自公)が首相の首を挿げ替え新政権が発足し、何が変わると思いますか?

前回、取り上げた問題は払拭されるでしょうか?

A: 「官僚は国民を欺き、国民を完全に無視するようになった」
B: 「経済政策は基本的にバブル頼りと短期成果狙いで、ほとんどの国民は長期的に所得と福祉の低下に見舞われ、さらに国の財政破綻を早めるだけに過ぎない」

C: 「弾圧されて真実を伝えなくなったマスコミ、シビリアンコントロールが効かない自衛隊、米国追従と隣国敵対外交、日本の先進国を示す指標が軒並み低下など」

Aは一時、良く見えてもすぐに元に戻る。

理由は、長年与党の自民党は官僚と一連托生(相互補完)の関係にあり、決して抜け出すことが出来ないから。
自民党は政策立案(法案作成)、議員の選挙対策としての便宜供与(加計や森友事件、注釈1)、選挙資金確保(補助金などの還流)で官僚に依存せざるを得ない。

官僚も、今回の安倍政権のように逆らわない限り自由放任で、かつ忖度すれば出世させてくれるなら異存はない(誇りは既に消滅)。


Bについては悪くなるばかり。

理由は、米国流の自由放任経済とマネタリズムから抜け出せないから。
金融業偏重と企業優先の規制緩和、富裕層と企業への減税路線を変えることはない。
これは自民党が経済界と癒着しているだけでなく、米国から離脱出来ないことにある。
経済政策のポリシーも米国一辺倒で、西欧や北欧は同じ資本主義国でありながら別のポリシーで成功しているにも関わらず。


Cについて、右翼の安倍が去ると最悪の状況は一端去るが、また悪くなる可能性がある。

自民党議員の旧態以前とした体質(世襲制に代表される強い保守傾向)が致命傷です。
世論の圧力で、一時はカムフラージュ出来ても、化けの皮は直ぐ剝がれる。

それは議員の民主主義意識の低さ、後進国並みの女性差別観、報道の自由度の低下に満足している異常さに見られる。
要職にある自民党議員の発言に、「国民に主権があることがおかしい」「友達に国境はないと言う嘘を教えるな」「強姦するぐらい元気な青年の方がいい」など。

つまり、一時しのぎに過ぎない。

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< 4.バブル崩壊に御用心 >


* 野党が政権奪取する

解散総選挙によって野党が政権を奪還したとし、どこまで良くなるでしょうか?

Aはかなり良くなるはずだが、困難が待ち受けています。

先ず、正そうとすれば官僚の猛烈な造反に合い、さらに保守系マスコミの反キャンぺーンの大合唱に晒されます。

政権経験の少ない野党が官僚の造反に対抗するには国会議席の過半数が必要です。
さらに野党は報道の自由を保証するので、現状の偏向したマスコミの餌食になる可能性が高い。
この二点について安倍は楽勝でした(放任と弾圧で)。

この間、国民が冷静に見守ることが出来れば良いのですが・・・。


Bについては、悪化を一時止めることは出来ても継続が困難です。

日本の経済は、米国流の自由放任経済とマネタリズムが学界、経済界、官僚、与党の一貫体制で運営され、さらに米国との繋がりが強固です。
この米国流経済の欠点は現象面でも理論的にも明らかにされ、対策も提唱されている。
しかし、既述のように多くの欧米諸国は抜本的な対策が取れず、抜け出せないでいる。

この状況で先進国の物真似しか出来ない日本が単独で米国を振り切り、新たな経済システムを構築するには、時間とさらに国民と各層の協力が不可欠です。
現時点でこれはかなり困難です。
ここでも安倍の短期決戦の目玉政策が喜ばれる(先はどうであれ)。

しかしドイツや北欧などは地道に独自路線を模索し、同じ資本主義経済でありながら豊かな経済造りに成功している(これを真似ることは出来る)。


Cはかなり良くなる可能性がある一方、致命傷がある。

過半数の議席を確保さえできれば、マスコミの正常化、日本の先進国を示す指標(幸福、民主度、経済)の上昇が可能になるでしょう。

しかし、大きな致命傷がある。
それは、隣国との独自外交を望み米国からの離脱を目指した時に被ることになる。
米国は軍事上、東アジアの橋頭堡になる日本を絶対に離したくないので、あらゆる手を使い野党を壊滅させる(継続中)。

この時、国民が米国の干渉を撥ね退ける自立心を持てれば良いのだが・・・。


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< 5. あなたが望むものは >


* まとめ

残念ながら、私の見たててでは日本はどうあがいても、政治腐敗と没落から抜け出せないことになります。
1世紀半前の英国より没落は確実と思われる。

正に「行くも地獄戻るも地獄」です。

次回に続きます。




注釈1 
自民党の強さは、アフリカ後進国並みのパトロネ―ジュと縁故主義で守られている。

良く知られている三バン(地盤=組織、看板=知名度、カバン=資金)は民主度劣化の元凶です。
現在のパトロン(後援者、支援者)の役割は、従来の金銭援助もあるが広報宣伝効果も大きい。
例えば首相や妻の贔屓で世間から認められたパトロン(教育者、コメンテーター、芸能人)が世間やマスコミで首相擁護に精を出すような関係です。
これに加え、規制緩和枠の便宜供与や補助金提供が加われば、鬼に金棒です。





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2018年04月14日

何か変ですよ! 113: 4/14神戸デモに参加して

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今日は、全国一斉神戸デモに飛び入りで参加しました。
大学時代以来のデモ参加でした。
参加した様子を簡単に紹介します。




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< 2. デモ行進ルート、上が南 >

2018年4月14日12時30分に神戸市役所の東遊園地S地点に集合しました。主催者の簡単な挨拶の後、赤線に従ってデモをしました。
参加者が全員揃って、シュプレヒコールしながら、2列で行儀よく穏やかな行進を行いました。




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JR三宮駅の方を望む。


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私が公園に着くと、参加者は既に集合していました。
のぼりを見ると、各種労組から参加しているようでした。


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まもなく主催者の挨拶が始まりました。
挨拶は要領よく趣旨を述べられて終わりました。


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直ぐ2班に分かれて行進しました。
私は好きに紛れて加わり自由に動き回り、大声でシュプレヒコールを真似し唱えました。

まったく違和感はありませんでした。
皆さん、おそらく顔見知りが少ないのでしょう。
私が見たところ、個人か夫婦、友達の参加が多いようでした。
若い人は思ったより少なく、60や70才の個人参加者に驚きました。
きっと昔、学生時代にデモを経験された方かもしれません。
また女性も多い。
総勢、数百人(300から500人)ぐらいでしょうか。




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デモ行進中、すれ違う人のほとんどは無関心なようでした。
しかし、中には声援を送ってくれる主婦や、白人の観光客グループの全員が笑顔で声援を送り、関心を示してくれた。



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地図のE地点で自由解散となりました。
デモ時間は30ほどで終わり、私としては物足りなかった。

もっと熱気を帯び、衝突も覚悟していたのですが、声を張り上げている内に高揚感を感じたが緊迫感は無かった。
40年以上前の大学校内のデモでは、機動隊を前に使命感に燃え、不安と緊張したことを思い出しました。



あとがき

初めて参加し、参加者の中に強いに誠意や熱意を感じさせる人が少なからずいた。
それに比べ主催者の闘志や用意周到さに物足りなさ感じた。

また通りすがりのデモを見る目る人々の様子から、日本の現状、社会意識の現実をまざまざと思い知らされた。

参加者が一丸となって世間に「安倍辞めろ」を訴えたことですっきりしました。
また雨が降らなくて良かった。

最後に主催者の方と参加者に感謝します。
またあれば参加したいと思います。


終わります。







ラベル:社会と文化
posted by 学 at 19:23| 兵庫 ☔| Comment(0) | 連載中 何か変ですよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする